はじめに
iPhoneで録音した音声をDAWに持ち込む際、同期作業は常に悩みの種でした。「この音声、どの映像のどのシーンと合わせるんだっけ?」——1Take ProのBWFワークフローはこの問題を解決します。
BWF(Broadcast Wave Format)とは
BWFはプロフェッショナル放送業界の標準フォーマットです。通常のWAVファイルと互換性を保ちながら、録音に関するメタデータ(いつ、どこで録音されたか)をファイル内に埋め込みます。
最も重要なのがタイムスタンプです。録音開始時刻が絶対時刻でファイルに記録されます。
Logic Proでのワークフロー
- 1Take ProでBWF形式を選択して録音
- AirDropまたはiCloud経由でMacに転送
- Logic Proのプロジェクトにドラッグ&ドロップ
- 「タイムスタンプに配置」を選択
- 録音時刻に自動でファイルが配置される
DaVinci Resolveでの映像同期
映像を撮影しながら別デバイスで音声録音する「二次録音」の場面でBWFは特に威力を発揮します。
- 映像と音声を同時に録音開始
- DaVinci Resolveに映像と1TakeのBWFファイルを読み込み
- 「タイムコードで同期」を選択
- 自動的にタイムラインの正しい位置に配置
クラッパーボードも、手動でのリップシンクも不要です。
24bit録音の音質的メリット
通常の16bitと比較して、24bitは理論上144dBのダイナミックレンジを持ちます。ポストプロダクションでの処理(コンプレッション、EQ、ノイズリダクション)を経ても音質劣化が最小限に抑えられます。